美容外科のタトゥー除去

さまざまな想いからタトゥーを入れる方も多いですが、その一方で除去手術を望む方も増加しています。肌の深い部分に色素を入れているため、美白などの自己努力やエステでは除去できるものではなく美容外科や美容皮膚科での施術が必要です。ここでは、タトゥーの除去法や、その費用、どれ位時間がかかるのかなど、押さえておきたい情報を凝縮してお伝えしていきます。

タトゥー除去の方法

タトゥーの除去は大きく分けて4つの方法があります。どの方法を採用するかは大きさや色合いなど現在の状態を踏まえ、カウンセリングを通して決定します。それぞれの特徴をみていきましょう。

レーザー照射

脱毛でおなじみのレーザーですが、色素に反応する性質を利用してタトゥー除去にも一役買っています。ですが反応するカラーは限られており、黒・青・紺・茶・赤のみ。明るめの黄色や緑は黒く変色してしまう可能性があるため、NGです。また、機種やレーザーによって対応できるか否かが変わります。レーザー照射のみなので傷が残ることなく、広範囲のタトゥーにも対応できる点は大きなメリットといえるでしょう。痛みも少なく、腫れや内出血などの副作用が起こる可能性もありますが、一時的なもので時間をおくと解消します。メイクも直後からOKで、日常生活を送りながら少しずつ薄くしていく方式なので、他者にタトゥーを除去を知られたくないという方にもおすすめです。ですが、除去が完了するまで何度も通う必要がある、黄色や緑は対象外など万能とはいえません。

単純切除

タトゥーを入れた皮膚を切除して縫い合わせる方法です。ワンポイント程度であれば一度の施術で除去することができますが、皮膚を縫い合わせた場所はしばらく刺激を控える必要があるでしょう。縫い合わせた部分が気になるところですが、たいていは引っ掻いた傷ほどの薄さで目立つことはないので心配する必要はありません。この方法であれば大きさがクリアできればカラーを問わず施術が可能ですが、皮膚を葉っぱ型に切開し、皮膚を引っ張って縫い合わせるため、ある程度柔軟性が必要です。Y字にカットするなど工夫が凝らされていますが、難しい部位もあるでしょう。

削皮

アブレーションや剥削法とも呼ばれる方法で、タトゥー部分の皮膚を薄く剥ぐことで除去するという方法です。比較的広い範囲のタトゥーでも、1度の施術で除去することができますが、背中全体など範囲が広い場合は負担が大きいため、2~4回に分けて行います。削った部分は自然治癒力で治していくのですが、キレイな肌に戻らない場合もみられます。火傷跡のように少しピンクががっていたりする場合もあるため、よく検討する必要があるでしょう。また、剥いだ部分に新しい皮膚が生まれるまで2週間以上かかり、傷が治るとき特有の痒みや痛みなども発生します。

皮膚移植

広範囲のタトゥーを早く除去したいという場合に使われる方法です。削皮のように皮膚を薄く剥いでから、移植用の皮膚を貼り付け、定着させるという施術です。単純切除が難しい手の甲や耳たぶなどにも有効ですが、移植部分だけでなく皮膚を採取した場所も跡が残りやすく、除去後も美しく自然でありたいと願う方には向かない方法といえるでしょう。

タトゥー除去の費用

カラーや面積、どのくらい時間がかけられるのかなど、条件によってかかる費用は異なります。

レーザー照射

1~5㎠程度のごく小さなワンポイントであれば、1度の照射で1万円から2万円。11~30㎠ほどの大きさになると3万円から4万円と範囲が広くなれば、比例して値上がりしていきます。全く見えなくなるには10回ほどの照射が必要なので、10倍の費用がかかることを想定してシミュレートしましょう。どうしても安く抑えたいという場合にはモニター募集などに応募し、賢く除去する方法もおすすめです。

単純切除

1~5㎠で、2万円から10万円ほどが相場です。こちらも面積やクリニックによって費用は上下するので、自分の予算にあったプランを探してみましょう。

削皮

医師の技術が非常に問われる施術なので、費用よりも実績を重視しましょう。口コミなどを集めるなど、情報収集に力を入れることが大切です。費用相場は100㎠で20万から40万円といわれています。

皮膚移植

100㎠で50万から60万円といわれています。費用を確認する際は、薬や麻酔などどこまでが費用に含まれているのか確認が必要です。

除去までの期間

ファッション感覚で手軽に入れることはできますが、就職や結婚などの障害になる場合や、色あせや体型の変化で美しさが損なわれたなど除去を希望する事情はさまざま。ですが、時間がかかる場合もあるため早めに決断することをおすすめします。

レーザー除去

照射間隔を2~3ヶ月空ける必要があるため、照射回数によって除去までの期間が変わります。2ヶ月の場合、4ヶ月経過してやっと3回目の施術となる計算であり、年単位の対応が必要です。

単純切除

日帰り手術で1cm程度であれば10分で完了します。ただし、縫合部分が完全に落ち着くまでは2週間ほどかかるでしょう。

削皮

面積にもよりますがおよそ1時間から2時間ほどですが、皮膚が再生し、肌色が戻るまでには1年ほどかかります。

皮膚移植

面積にもよりますが、およそ2時間から4時間ほど。こちらも皮膚が馴染むまで時間がかかるため、1年ほど経過を観察する必要があります。

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